国連ハビタット福岡本部
国際連合人間居住計画(ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当)は、アジア太平洋地域における、開発途上国の居住問題に取り組むとともに、「住民主体のまちづくり」を推進している九州唯一の国連機関です。
現在、この福岡本部の他に、アフリカ地域事務所(ケニア/ナイロビ)、ラテンアメリカおよびカリブ海地域事務所(ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ)、アラブ諸国地域事務所(エジプト/カイロ)の合計4つの事務所があります。
福岡本部の活動
国連ハビタット福岡本部では管轄する42か国で「紛争・災害後の支援」や「課題に応じた技術協力」、「各国政府への政策提言」等の事業に加え、気候変動対策にも取り組んでいます。
日本政府支援事業
都市・地域計画・ガバナンス支援、気候変動、都市の治安、スラム問題、災害・防災対策、基本的な都市インフラサービス(水、衛生、交通、エネルギー等)等に従事しています。
【フィリピン】 ●健全な海洋と綺麗な都市イニシアティブ事業
●プラスチック顆粒機の稼働
【アフガニスタン】 ●緊急再建支援事業
●道路舗装
【パキスタン】 ●強靭な学校
●設備整備計画
●校舎の耐震化・防災教育の支援
環境技術移転
急速な発展を遂げる地域の政府や自治体、研究機関等から、日本の環境分野における先進的な技術や、日本の経験やノウハウから学びたいという期待が大きく、それらに応える形で地域の持続可能な発展に貢献しています。
【ケニア・エチオピア】 ●安全で持続可能な廃棄物管理
●福岡方式
福岡方式(準好気性埋立構造)とは
福岡方式とは、埋立地の底部に栗石と有孔管を設け、浸出水(ゴミ汚水)をできるだけ速やかに埋立地の系外へ排出し、埋立廃棄物層に浸出水を滞水させないための埋め立て工法のことです。自然換気より集水管から埋立地内部へ空気を取り込むことによって、空気(酸素)が浸出水集水管を通って埋立地内部へ導入され微生物によるゴミの分解が促進されるのです。
気候変動・脱炭素
都市やまちは、地球の主な温室効果ガスの70%を占めると推定され、急激な都市や人口増加が地球環境に大きな負荷をもたらしています。
国連ハビタットは、気候変動対策にも取り組んでおり、気象リスクや脆弱性のアセスメントを行い、洪水に強い住宅などシェルターの建設、インフラ、衛生設備の整備等を進めています。
啓発・PR
また、福岡本部では、人間居住に関する関心を高め、理解を深めるため、地域に根ざした情報提供活動を行っています。
国連ハビタットの活動やSDGsに関する取組について企業、学校、公民館等への出前講座を通じて、SDGsの普及促進を行っています。